
埼玉県が主体となって進めている春日部駅付近の連続立体交差事業は、令和元年12月に国の事業認可を受けて以降、関係者の皆様の多大なご理解とご協力により、用地取得や高架化に向けた仮線の整備など、順調に進んでおります。ご支援に心より感謝申し上げます。誠に有難うございます。
県では、この春日部駅付近の立体交差事業をさらに前に進めるため令和7年度予算に約28億円を計上しました。この予算を活用し、今年度は次のような工事に取り組む予定です。事業区間内のスカイツリーラインでは、用地の確保に加え、下り線を仮の線路へ切り替える工事や、下りホーム・線路の撤去作業が進められます。また、アーバンパークラインでは、用地の確保に加えて、西側の富士見町地下道の延伸工事や、仮の線路を設けるための地盤整備(路盤工事)を進めていきます。
この事業を円滑に推進するため、県は事業地である春日部市内に「埼玉県鉄道高架建設事務所」を設置しています。以前は移転前の旧春日部市役所第2別館内にありましたが、現在は春日部市教育センター1階(粕壁東三丁目2番15号)に移転しています。
事務所の入口を入ると、春日部市郷土資料館との共同による展示ブースがあり、駅周辺の歴史について学ぶことができます。右手には高架化工事の「施工前・施工中・完成後」の様子を再現した模型が展示され、左手には春日部駅周辺の昔の写真が紹介されています。春日部の過去と未来を同時に感じられる、貴重なスペースとなっています。ぜひ多くの皆さまにお立ち寄りいただければと思います。