少子・高齢福祉社会対策特別委員会の一員として兵庫県、京都府、大阪市を視察してまいりました。兵庫県では、阪神北広域こども急病センターにおける小児医療体制と南芦屋浜災害復興公営住宅における高齢者の見守りシステムを視察し、京都府では、京都府家庭支援総合センターにおける総合的な相談体制について視察してまいりました。
阪神北広域こども急病センター
ここは、小児の初期救急に特化した医療機関で、平日夜間と休日に年中無休で診療を行っています。患者の来院時に看護師が重症度・緊急度判定を行い、症状の軽重を判断して、軽症患者はそのままセンターで診療を行い、重症者は市立病院などの二次・三次救急病院に搬送します。勤務医不足で地域における小児科医療体制が課題となっている中で、こうした取り組みを大いに参考にしてまいりたいと思います。
南芦屋浜災害復興公営住宅
兵庫県では、災害復興公営住宅において生活支援や介護を必要とする単身高齢者の割合が高くなっている。その中でこの南芦屋浜住宅では、生活援助員が24時間体制で、高齢者の生活相談・助言、緊急通報への対応などの見守りサービスを行っています。高齢者の在宅支援の在り方を検討する上で、とても参考になりました。
京都府家庭支援総合センター
京都府家庭支援総合センターは、児童相談所、婦人相談所など家庭問題に関する相談窓口を統合した総合的な相談機関です。児童虐待やDV、障がい、ひきこもりといった家庭問題が複雑、多岐にわたっていることから、専門スタッフや関係機関が連携して対応できる体制となっています。児童虐待などの相談体制の充実に向け参考にしてまいります。
(株)かんでんエルハート
この企業は、知的障害者や重度身体障害者、精神障害者の雇用促進を目的に、関西電力、大阪府、大阪市の共同出資により設立されました。現在、約170名の従業員のうち、111名が障害者で、花卉栽培、花壇保守、印刷、箱詰め、ヘルスケアなど障害に応じた業務に従事しています、そのノウハウの蓄積や講演会の実施などにより、障害者理解への発信基地としての役割も果たしています。障害者の雇用促進に向け、埼玉県としても参考にしてまいりたいと思います。