福島・双葉町民避難所(旧騎西高校)を視察

被災者の支援に全力/福島・双葉町民避難所(旧騎西高校)を視察/暑さ対策など県知事に要望/党埼玉県議団

2011年05月02日 7面 


 公明党埼玉県議団(西山淳次団長)は4月28日、東京電力福島第1原子力発電所の事故で、福島県双葉町の町民が集団避難している埼玉県加須市の旧県立騎西高校を訪問。双葉町の井戸川克隆町長らと懇談し、要望などを聞いた。

 西山団長らは、さいたまスーパーアリーナでの食事提供の推進や、避難生活する人々に元気を送ろうと旧騎西高校で同23日、蒲生徳明県議の声掛けで、プロレス団体「ピース」によるプロレスショーなどのイベントを実施したことを紹介。

 井戸川町長は感謝を述べるとともに、これからの暑さ対策や食事方式、職員の負担軽減などを検討していると語った。

 この後、一行は井上一芳副町長の案内で避難所内を視察。町民や保健師などから話を聞いた。

 党県議団は視察を踏まえ同日午後、県庁内で上田清司知事に対して「旧騎西高校避難所の支援に対する要望書」を手渡した。

 席上、西山団長らは(1)夏場を控え入浴施設、特にシャワー施設の早期増設(現在6基)(2)洗濯機の増設(現在15台)(3)エアコンや網戸の設置(4)農業を含めた就業支援の充実(5)県や県内市町の行政職員の応援の検討――などを挙げ、今後の支援活動での反映を求めた。

 これに対し上田知事は、要望を参考に支援の対応状況表を作成し、早急に進めていくとともに、「個々の希望にも丁寧に対応していきたい」と語った。